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パルワールドが裁判で負けたらどうなる?パクリで任天堂が訴訟するか事例4つ紹介

2024年1月19日にリリースされた「PALWORLD(パルワールド)」は、リリースから約24時間で販売本数200万本を突破するなど、その人気は目覚ましいものがあります。

しかし、このゲームが任天堂の大人気ゲーム「ポケットモンスター(ポケモン)」をパクってているのではないかという疑惑が、SNS上で話題になっています。

また、任天堂が裁判を起こすのか、裁判に負けたらどうなるのかが気になっている方が多いようです。

今回は

  • 任天堂が訴訟するか
  • パルワールドが裁判で負けたらどうなる?
  • 過去の事例を4つ

を解説していきます。

私が思うに、過去の事例から考えると任天堂はパルワールドを訴えることは無いのではと思っています。

パルワールドが裁判で負けたらどうなる?

空前の大ヒットを記録しているパルワールドですが、ポケモンのパクリ疑惑が指摘されており、任天堂が裁判を起こす可能性を心配する声が大きいです。

現時点で任天堂が裁判を起こす等と言った情報は無いですが、仮に裁判を起こされ負けてしまった場合はパルワールドがどうなるかを見ていきましょう。

1、販売停止や回収

著作権侵害と判断された場合、市場からの販売停止や、既に販売されているゲームの回収が行われる可能性があります。

2、賠償金の支払い

著作権侵害が認められた場合、ポケットペアは任天堂に対して賠償金を支払うことになるかもしれません。

場合によっては莫大な額になる可能性があります。

3、ゲームの修正または再開発

パルワールドが特定の要素について著作権侵害であると判断された場合、これらの要素を修正または削除しゲームを再リリースする可能性があります。

これにはさらなる時間と資金が必要になります。

4、企業の評判に影響

裁判で敗訴した場合、ポケットペアの評判にも影響を与える可能性があります。

企業イメージの損失は、将来的なプロジェクトやビジネスの機会に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

また、仮に任天堂が裁判を起こした場合、この裁判が著作権に関する重要な先例を設定する可能性もあり、他のゲーム開発者や業界全体に影響を及ぼすかもしれません。

これはあくまで裁判で負けた場合の可能性です。

任天堂から何かしらの声明は出ていませんし、ネットユーザーが「任天堂が訴訟をするのでは?」と話題にしているだけです。

ポケモン(任天堂)とパルワールドはキャラがどのくらい似てるか比較!

パルワールドがポケモンのパクリと言われる一番の理由は「キャラデザが似ていること」です。

たしかに並べると似ていることがわかります。

たとえば

  • 「モコロン」は「ウールー」
  • 「クルリス」は「リーフィア」
  • 「ペンタマ」は「ポッチャマ」
  • 「タマモ」は「イワンコ」や「イーブイ」
  • 「シーペント」は「ドラメシヤ」や「ラプラス」
  • 「フォレーナ」は「テールナー」や「マフォクシー」
  • 「アロアリュー」は「ヌメルゴン」や「フシギバナ」

等、ポケモンのキャラクターと似たデザインのパルがいることが確認されています。

パルのモチーフや配色がポケモンと似ていたり、一部ではポケモンの複数のキャラクターを合成したようなデザインもあると言われています。

妖怪ウォッチに似たキャラ

ポケモンだけではなく「妖怪ウォッチ」も似ているキャラがいるとのことです。

ちなみに、過去に放送された番組では『訴えられないラインのガチャピンの海賊版を作る』という企画をしていたそうです。

以下のイラストは弁護士が監修しており、このくらいのデザインならセーフとのことです。

このキャラが出てきたら日本人ならガチャピンとわかりそうなものですが、これでセーフだったら法律は結構寛容なことがわかりますね。

ただ、ガチャピンに似たキャラを作ろうとして作ったとしたらアウトだそうなので、この辺りの線引きは難しそうですね!

パルワールドとポケモンのキャラは似てはいるものの、ガチャピンの例から考えるとセーフなのかもしれません。

ポケモン(任天堂)とパルワールドはゲーム性がどのくらい似てるか比較!

次にゲーム性の比較をしていきましょう。

ゲーム性については結構違う部分が多く、任天堂が訴訟を起こすほどにはならなさそうです。

 

パルワールドは、広大な世界で不思議な生物「パル」を集め、戦闘、建築、農業など様々な活動を行うマルチ対応のオープンワールドサバイバルクラフトゲームです。

プレイヤーはパルと共に生活し、密猟者たちとの生存競争に身を投じることができます。

ゲームシステムで似ている部分と似ていない部分を見ていきましょう。

ゲームシステムで似ている部分

メインとなるゲームシステム

両方のゲームは野生生物を捕まえて育成し、戦わせるというゲームシステムが同じで、細部には違いがあるものの基本的なゲームシステムは類似しています。

ですが、ポケモン登場後、ポケモンを模倣した作品は数多く登場しており、今の育成ゲームの流れを作ったのがポケモンと言っても過言ではないと思います。

そのためここはあまり問題にはならないでしょう。

オープンワールド形式

パルワールドはオープンワールド形式のゲームで、これはポケモンの最新作も同様です。

広大なフィールドを駆け回りながらポケモンを捕獲することは、ポケモンの魅力の一つでもあります​​。

しかしオープンワールドはポケモンが最初ではないので、こちらも関係ないですね。

ゲームシステムで似ていない部分

パルワールドにはポケモンにはない「サバイバル要素」や「残酷なゲーム性」が含まれています。

パルワールドではプレイヤーがパルを飼いならし、一緒に敵と戦うことができるほか、素材を集めて生き延びるなど、サバイバルゲームとしての特徴も持っています。

また、パルワールドの方が大人向けの要素が強いですね。

 

ポケモンはストーリーラインが比較的固定されており、主にバトルと探索に焦点を当てているのに対し、パルワールドはプレイヤーが自らの手で世界を形作ることができます。

建築や農業などのクリエイティブな活動が可能です。

ゲーム性についてはポケモンよりもその他のゲームをミックスした作品とも言われており、レビューではこのようにも言われています。

ポケダの伝説 breath of the ARK Call of Craft Impact インディーにしか作れないと思う、ガチでいろんなゲームのいいと こ取りゲーです

やはり裁判になるかはキャラデザの類似次第でしょう。

任天堂はパルワールドを訴える?過去の事例4つで解説

任天堂が過去に起こした裁判の事例を見ていきましょう。

今回の場合、ここで紹介する「ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記」の事例が参考になりそうです。

コロプラとの訴訟(白猫プロジェクト関連)

2018年任天堂はスマートフォンゲーム「白猫プロジェクト」を運営するコロプラに対して訴訟を提起しました。

任天堂は同ゲームが自社の特許を侵害していると主張し、最終的に約97億円の損害賠償を請求しましたが、33億円で和解となっています。

争点となったのは任天堂が持つゲーム機器やソフトウェアに関するいくつかの特許で、特にタッチ操作に関連する特許が主な焦点でした。

マリカー社との訴訟(マリオカート関連)

任天堂は東京を拠点とする観光企業マリカーに対して、マリオカートのコスチュームを着用してカートに乗るツアーを提供したことで著作権侵害で訴訟を起こしました。

2018年に任天堂が勝訴し、マリカーは著作権侵害で罰金を支払うことになりました。

ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記(FE関連)

『ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記』は2001年にエンターブレインがPlayStation向けに発売したシミュレーションRPGで、開発はファイアーエムブレム(FE)シリーズを立ち上げた加賀昭三が起業したティルナノーグが担当しました。

『ティアリングサーガ』は、キャラクターデザインやゲームシステム、登場する地名などがファイアーエムブレムシリーズと類似しています。

例えばリュナンという主人公の髪色が青かったことや、ゲーム内の伝説にFEシリーズの舞台を連想させるような地名が登場していたことなどが挙げられます​。

発売直前までは『エムブレムサーガ』というタイトルでしたが、内容がファイアーエムブレムシリーズと非常に類似しているとされ、任天堂とFEの開発元・インテリジェントシステムズから訴訟を受けました​​。

 

任天堂とインテリジェントシステムズは『ティアリングサーガ』がファイアーエムブレムシリーズとのシステムやキャラクターが共通している点を不正競争防止法違反と著作権侵害として、販売差し止めと賠償金を求める訴訟を起こします。

この訴訟は最高裁判所まで争われ、結果的に不正競争防止法違反において任天堂側の請求が一部認められ、ティルナノーグとエンターブレインは約7600万円の支払いを命じられました​​​​。

 

しかし、裁判所が認めたのはエンターブレインが『ティアリングサーガ』を『ファイアーエムブレム』と関連があるかのように宣伝し、『ファイアーエムブレム』のブランドイメージを利用したことに対する不正競争防止法違反のみでした。

つまり、裁判所は『ティアリングサーガ』の制作・販売自体が著作権侵害ではないと判断したものの、その宣伝方法が問題であるとしたのです。

要はキャラデザインは関係なく宣伝手法が問題だったというのが裁判の結果です。

ということは、パルワールドも同様の事例になる可能性があり、キャラデザが似ていることで著作権侵害にはならない可能性もあります。

 

パルワールドがポケモンっぽいゲームとして宣伝していたら負けるかもしれませんが、そういった宣伝手法はしていないため、仮に任天堂が裁判を起こしても著作権侵害は認められないかもしれません。

任天堂はパルワールド(ポケットペア)を訴訟する?ポケットペアの主張も

では、任天堂は「PALWORLD(パルワールド)」を発売した株式会社ポケットペアを訴えるのでしょうか?

ゲーム業界にはパクリやオマージュによる発展の歴史があり、任天堂がどのような対応を取るかは未だ不透明です。

任天堂が訴訟に踏み切る主な条件は、

  • キャラクターデザイン
  • ゲームのメカニクス
  • ストーリーライン

等の類似性、知的財産が明確に侵害されていると判断された場合かと思います。

それでは詳しく見ていきましょう。

キャラクターデザインのパクリで裁判に?

争点として注目されているのは「キャラクターデザインが似ていること」ですが、先ほど挙げたティアリングサーガの事例からすると、キャラデザでの訴訟は難しいのかもしれません。

ポケットペア側は問題ないと発表

ポケットペアは、パルワールドにおいて他社の知的財産権を侵害する意図はないと公言しています。

また、法務のレビューを受けてリリースしているとのことでポケットペアが知的財産権に関する懸念を認識し、ある程度の対策を講じていることがわかりますね。

「発売できるのか」というのは少し過激な質問ですが、弊社は真剣にゲーム作りに取り組んでおり、当然ですが、他社の知的財産権等を侵害する意図は全く御座いません

法務のレビューも受けており、現時点で他社様から何らかの具体的なアクションを頂いた事も御座いません。

インターネットでは様々な噂が飛び交っておりますが、安心してご購入頂ければ幸いです。

引用:https://automaton-media.com/articles/interviewsjp/20240119-279536/

ちなみに、ポケットペア代表取締役社長の溝部さんは前述のインタビューで、

溝部さんのインタビュー内容
  • モンスター収集/モンスター育成ゲームと呼ばれるジャンルにおいて圧倒的なトップが『ポケットモンスター』シリーズだと認識
  • 個人的には比較するのは恐れ多いぐらい『ポケモン』は素晴らしい
  • 小学生の頃に『ポケモン』が発売され私(溝部さん)も大好き
  • 『ポケモン』を偉大な先人として参考にはしている

と話しています。

日本に住んでいれば誰でもポケモンは通る道でしょうし、ポケモンに影響を受けていない人の方が稀だと思うので参考にするのは仕方ないというか当たり前な気もします。

ポケモンを似せて作った数々のゲームがありましたが、これだけ大ヒットする事例の方が珍しいので、純粋にパルワールドが面白いのでしょうね。

結局裁判になる?

パルワールドとポケモンとの間には一定の類似性があることは確かですが、これが訴訟に至るほどの著作権侵害に該当するかは法的な観点から見ると複雑な問題です。

ポケモンのようなコンセプトを持つゲームは数多く存在し、パルワールドはその中の一つに過ぎません。

総合的に見ると、任天堂がポケットペアを訴える可能性は完全には否定できませんが、現時点では確定的なことは言えません。

  • ポケットペアが法的な対策を講じていること
  • パルワールドがポケモンと完全に一致するわけではない
  • 『ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記』の事例を見ると、キャラデザの類似で裁判に勝つのは難しい可能性がある

この3点が、訴訟に至らない可能性として考えられます。

しかし、当然ながら任天堂がポケモンの知的財産をどのように捉え、どの程度厳格に保護しようとするかによって、状況は変わる可能性があります。

【1月25日追記】任天堂がパルワールドについてコメント

Twitterユーザーの方によれば、任天堂側は

認識はしているが個別の案件についてはコメントを控える、株式会社ポケモンは個別の案件については回答を差し控える

とのことでした。

パルワールドのMODは削除される

パルワールドのキャラをポケモンに変えて遊べるMODがありましたが、そちらについては著作権侵害により任天堂が削除したようです。

まあこれはパルワールドであろうがなかろうが当たり前の対応でしょう。

株式会社ポケモンがパルワールドについてコメント

名指しはしていないものの、株式会社ポケモンがパルワールドに関するコメントを発表しました。

お客様から、2024年1月に発売された他社ゲームに関して、ポケモンに類似しているというご意見と、弊社が許諾したものかどうかを確認するお問い合わせを多数いただいております。弊社は同ゲームに対して、ポケモンのいかなる利用も許諾しておりません。

なお、ポケモンに関する知的財産権の侵害行為に対しては、調査を行った上で、適切な対応を取っていく所存です。

弊社はこれからもポケモン1匹1匹の個性を引き出し、その世界を大切に守り育てながら、ポケモンで世界をつなぐための取り組みを行ってまいります。

株式会社ポケモン

引用:https://corporate.pokemon.co.jp/media/news/detail/335.html

こちらのコメントに関しては訴訟の準備をしているというよりは、「認識しているから問い合わせはしてこないで」というように見えますね。

まとめ

  • 裁判で負けた場合、販売停止や回収、賠償金の支払い、ゲームの修正または再開発、企業の評判への影響などが考えられる
  • 任天堂が裁判を起こすかは不明
  • キャラクターデザインは似ていると言われているが過去の裁判を見ると著作権侵害で勝てるかはわからない

以上となります!

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